ビジネス実務法務検定試験とは?

ビジネス実務法務検定試験は、東京商工会議所が主催している検定試験です。ビジネスに不可欠のコンプライアンス(法令等遵守)能力とは、自己の業務を法的にチェックし、問題点を解決に導くスキルのことをいいます。そのための基礎となる実務的な法律知識を体系的かつ効率的に身に付けることができるシステム、それがビジネス実務法務検定試験です。企業は、どうしてコンプライアンス能力のあるビジネスパーソンを求めるのでしょうか?企業には、消費者・取引先企業等、さまざまな利害関係を持つ人々がいます。企業は、これらの人々の立場や利益を無視することは許されないのです。ひとたび、企業の不祥事が発生すると、刑事責任や損害賠償などの民事責任はもちろん、社会からも厳しいペナルティーを受けます。このような時代だからこそ、企業は法令等を遵守できる能力のある社員を数多く求めているのです。今、多くの企業が「倫理憲章」や「企業行動基準」を策定し、企業自らが不正や不祥事を未然に防止するための活動を積極的に行っています。そのため、ビジネス実務法務検定試験を社内資格化したり、人事異動や採用の際の能力評価の参考にする企業が増えているのです。

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ビジネス実務法務検定試験各級の基準

3級
ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。(ビジネスパーソンとして最低限知っているべき法律実務基礎知識を想定) 必須とされる対象社会人全般および学生
2級
企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家に対する相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律的実務知識を有している。(知識レベルとしてのアッパーレベルを想定) 必須とされる対象各部門の法務担当者
1級
業務上必要な法律実務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる。(実務的対応能力としてのアッパーレベルを想定) 必須とされる対象法務部門責任者

ビジネス実務法務検定試験3級合格法

ビジネス実務法務検定試験3級の受験料は4,200円です。問題形式はマークシート形式で、制限時間は2時間、70点以上で合格です。ビジネス実務法務検定試験3級の場合は、選択問題なので、ある程度「公式テキスト」を読んで「過去問題集」などで演習しておくと良いと思います。特に、民法(債権関連)・商法(株式会社関連)は重要だと思います。また、基本的な民法(総則)(親族・相続)分野で得点できないと、後半かなり厳しいと思いますので、基礎をしっかり固めた上で弱点補強をしてみてください。また、公式テキストを出版している中央経済社から「ビジネス実務法務検定」の予想問題やポイントを書いてある雑誌がありますので、書店で見てはいかがでしょうか?「公式テキスト」「過去問題集」の演習を中心にしましたが、資格スクールの直前対策講座(模擬試験と予想問題)などの単科講座もあるようなので余力があればいってみてはどうでしょうか?お金と通学時間が、かかりますが。ビジネス実務法務検定試験3級を受験する人は、宅建や行書を受験する人の力試しになっているのでそれらの勉強をしている人であれば、やや易しく思うと感じる試験ですが、法律関係の勉強が初めてという人は、少し難しく感じると思います。諸学者の場合は、問題数も多いと感じるので時間との勝負になります。70点で合格なので、満点を取るというのではなく70点狙いでいこうというふうに割り切った考えも必要です。インプット・アウトプットの繰り返しが重要だと思いますので、ビジネス実務法務検定試験の「公式テキスト」⇔「過去問題集(要点チェック)」などで繰り返し学習が重要です。特に間違った問題は、何度も解くことと、自分の得意分野を1つでも作っておくことが必要です。

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Copyright © 2008 ビジネス実務法務検定試験3級合格法